ABOUT 折り紙工学について

折り紙にはさまざまな技法とデザインがあり、それぞれが独自の魅力を持っています。これらの技法は独自の美しさや技術を持ち、多種多様な趣向・目的に応じて楽しむことが可能です。芸術的な表現から科学的な探究まで、幅広い4種類の技法をご紹介します。

【和紙を使った礼法折り紙】
日本の伝統的な和紙を用いた礼法折り紙は、格式高い儀礼や贈り物に適した美しい作品を生み出します。その精緻な技法と優雅さは、折り紙の古き良き伝統を感じられるでしょう。

【折り紙の大衆化遊戯折り紙（伝承折り紙）】
鶴や亀など、伝承折り紙は、広く親しまれてきた折り紙の技法です。子どもから大人まで楽しむことができる、遊び心溢れるデザインが印象的ですね。作者は不明なため、伝承折り紙と称されます。

【バイオミメティクス折り紙】
植物や生物など、自然界の形状や機能を模倣し、科学とデザインが融合した革新的な技法です。さまざまな構造や動きからインスパイアされた折り紙は、未来的なデザインを実現します。

【花紋折など近代折り紙】
近代折り紙では、花紋折をはじめとする現代的なデザインが特徴です。美しい花の模様や複雑な幾何学的パターンが、折り紙の可能性を広げながら視覚的にも楽しませてくれます。伝承折り紙とは異なり、作者名が付されます。

折り紙工学は、3つの要素を兼ね備えています。さまざまな要素が融合することで、折り紙は単なる遊びやアートの枠を超え、学びや技術分野への貢献が可能です。

【芸術的側面】
折り紙はその美しいデザインと技法によって、視覚的な芸術作品としての魅力を持っています。伝統的な折り紙から現代的なアートまで、つねに感性を刺激しながら創造性を表現する手段となります。

【ゲーム的側面】
遊び心溢れるデザインと技法で、学びながら楽しめるゲーム的要素を持っています。複雑な折り方を習得する過程や完成した作品の美しさを楽しむことは、挑戦と達成感を感じられます。

【工学的側面】
折り紙工学は数学や物理学の原理を応用しており、実用的な設計や構造の解析を行います。工学的にも精密な計算と解析に基づいており、技術的な課題の解決に役立ちます。

空間充填構造とは、空間における物体や形状が全体の空間を完全に埋め尽くすように配置された構造のことを指します。正四面体と正八面体ハーフの空間充填形のモデル化を行いました。これにより、苺や細胞などを安全に運べる輸送箱など非常に安定性の高い構造を実現しました。図のような寸法にしますと、接着剤がなくても形状凍結できることが得られました。